「腐った物など無いのに突然ハエが室内に大量発生している」「駆除してもすぐに新しいハエが出てきてキリがない」
暖かくなるとほんの少しの原因から突然大量発生に繋がるハエやコバエたち。
この記事ではハエやコバエが大量発生する原因から駆除、対策方法までを現場経験を交えて詳しくご説明します。
ハエが大量発生する原因
「ハエ」といってもさまざな種類が存在しています。
ハエの大量発生といっても大型のハエとコバエによって大量発生の原因が異なります。
大型のハエは5mm~15mm程度、コバエは1mm~5mm程度の大きさです。
種類 | 大型 | コバエ |
イエバエ・ヒメイエバエ・ニクバエ類・クロバエ類・キンバエ類 | ノミバエ・クロキノコバエ・チョウバエ・ショウジョウバエ | |
体長 | 6cm~15cm | 1㎜~5㎜ |
発生原因 | 動物の死体や腐敗物など、有機物の腐敗が原因で発生します。 | 主に生ゴミや食品の残り物、堆肥などの有機物から発生します。 |
腐敗物がある(大型のハエ)
大型のハエの大量発生の原因には藁や糞、ネズミや猫など小動物の死骸の存在が原因となります。
大型のハエが室内に大量発生するほとんどが屋根裏や壁の中で小動物が腐敗してしまっているケースです。
また、敷地内の汚水桝が詰まってしまうと糞などの汚物が溜まってしまいハエの大量発生の原因に繋がります。
一般家庭で大型のハエが大量発生する場合は、小動物の死骸が近くにあるか汚水桝に糞が詰まっているケースがほとんどです。
水周り、生ごみ(コバエ)
室内に発生する代表なコバエはチョウバエ、ノミバエ、ショウジョウバエです。
コバエ駆除の現場は、部屋は綺麗なのにコバエが大量発生しているというケースがありますが、これらの場合の原因は排水管に付着するヘドロが原因です。
コバエの突然の発生は基本的には水回り配管の長年の汚れの蓄積によりヘドロができ、そのに卵を産むため原因となります。配管部分などを匂ってみると下水臭かったりと悪臭がする事が多いです。
大量発生したハエの駆除方法
コバエ、大型のハエどちらとも完全駆除を行うには発生原因となる物質を取り除く必要があります。
大型のハエ駆除の場合
大型のハエ駆除の場合、上記で説明したように小動物の死骸が主な原因になるため、完全駆除には死骸の撤去が必須になります。点検口がある場合はそこから天井裏を除けばネズミや猫の死骸が見つかる可能性が高いです。
手が届く場所ならそのまま死骸を回収。手が届かない場所ならマジックハンドなどを使用して死骸を回収後、可燃物として処理して下さい。
発生源が見つからない場合
屋根裏を除いても発生源がわからない場合は、発生源となる場所を特定する方法を使用してある程度の場所を特定します。
捕獲機をハエの発生が多い部屋に1つずつ設置します。1〜2日後に捕獲機を確認して1番多くハエが捕獲されている場所が発生源の近くになるため、くまなく、その部屋の屋根裏や床下などを探してみて下さい。
それでも駆除出来ない場合
大型のハエが大量発生する原因は、主に、小動物の死骸が原因となるため、殆どの発生源が屋根裏、床下、壁の中となり点検口の開口など専門的な知識がないと駆除が難しい事が多い害虫です。そのため上記の方法で駆除が出来ない場合は、自分でなんとかしようとせずに一度プロに相談するとこが駆除への近道です。試行錯誤している間にも被害は想像以上のスピードで悪化します。
コバエ駆除の場合
コバエが大量発生している場合は、水回りと生ゴミが主な発生源となるため、その2つをまずは確認して下さい。生ゴミがないのにコバエが発生している場合は99%水回りが原因のため、水回りのヘドロ掃除が必須になります。以下のようなものを使用してパイプ洗浄剤を行いましょう。
チョウバエバスターは排水管に付着する汚れとハエの卵を洗い落としてくれるため、被害が軽度〜中度のレベルであれば素人でも簡単に駆除する事が可能です。
それでもコバエが駆除出来ない場合
コバエの発生は排水のヘドロが原因になっていることが殆どです。上記で紹介したパイプ洗浄剤を使用すれば基本的には駆除はできますが、配管内の汚れ(ヘドロ)が固着してしまっているとパイプ洗浄剤などでは汚れを取りきれないため、専用の高圧洗浄機を用いて配管洗浄を行う必要があり専門的な知識が必要となります。
ハエを発生させないための対策方法
ハエを発生させないための対策を方法いくつかご紹介します。
- ネズミなどの侵入口を閉鎖する
大型のハエはネズミや猫の死骸が原因となるため、害獣の侵入口を予め塞いでおくと発生確率を減らすことが可能です。
- 水回りはこまめに清掃する
コバエの発生は水回りの長年の食べかすや油、汚物などの蓄積が原因となるため配管洗浄剤をこまめに使用して汚れの蓄積を防ぐことでコバエの発生を防ぐことが可能です。
- 定期清掃
戸建ての場合は家の周りの汚水枡の定期清掃を行うことをお勧めします。汚物などの蓄積によりハエの発生や水回りからの悪臭、水回りの詰まりの原因を解消することができるので1年〜2年に一度定期清掃を行うことをお勧めです。
- こまめにゴミを処分する
当たり前のことですが、こまめに生ゴミなどを処分する事でショウジョウバエやノミバエがゴミに集る事はなくなります。ただ、アパートのルールなどでゴミをどうしてもすぐに捨てられない場合には下記の商品を使用すれば問題ありません。
生ゴミなどにスプレーを吹きかけておく事でコバエの集まることを防ぐ事が可能です。
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