4月頃の春から夏にかけて、シロアリ、クロアリ、羽アリの大量発生の被害が急激に増えます。 家や家具を食い尽くすシロアリ、甘い物に群がるクロアリ、羽アリは新女王アリの巣立ちの時期を迎えます。
この記事では、羽アリが大量発生する原因や時期、対策方法から駆除方法を解説していきます。
まずは大量発生した羽アリの種類を確認
羽アリが大量発生した場合、まずはシロアリ、クロアリのどちらなのか種類を見分ける必要があります。羽アリの種類により完全駆除の方法や対応方法が異なります。
シロアリとクロアリの見分け方
シロアリとクロアリには、触覚、くびれ、羽の3つにそれぞれ大きな特徴があります。羽アリも同様の見分け方で見分ける事が可能です。
以下にそれぞれの特徴をまとめているので参考にしてください。
| 特徴 | シロアリ羽アリ | クロアリ羽アリ |
| 触覚 | 数珠状 | くの字 |
| くびれ | なし（一頭身） | あり（三頭身） |
| 羽 | 羽の長さが同じ | 前後の羽の長さが異なる |
| 発生時期 | 4月～7月 | 4月～10月 |
| 被害をもたらす種類 | ヤマトシロアリ/イエシロアリ/アメリカカンザイシロアリ | ヒメアリ/イエヒメアリ/ルリアリ/トビイロケアリ |
| もたらす被害 | 建物の木材を食べることで家の耐久性がよわくなり倒壊による命の危険や家屋の価値の低下をもたらす | PCなどの電化製品に侵入し故障を起こしたり、食品混入、家屋の価値の低下をもたらす。 |
羽アリが大量発生する原因
羽アリは新しい巣を作るため大量発生します。
庭などの敷地内にもともとあった蟻の巣が成長し、アリの個体が入りきらないほどの飽和状態になると、全体の２～３％のアリが羽を生やし一気に飛び立ちます。
雨上ががりには気温や湿気などアリが活動しやすい条件が整いやすいことから、蟻が一気に巣から飛び立ち羽アリの大量発生に繋がります。
今まで一度もアリを見たことがないのに、突然、羽アリが大量発生した場合は羽アリが新しい巣を探しに飛んできた可能性があります。
羽アリの駆除の現場でのヒアリングでは、クロアリやシロアリを問わず、多くのお客様が「以前から庭や室内でアリを見かけていたが、無視していた」という声を多く聞くことがあります。このような状況では、アリの活動が長期間にわたって放置されていた可能性があります。アリは小さな生物ですが、その数が増えると共に問題も拡大しやすく、適切な対処が必要です。
羽アリが大量発生しやすい条件を理解して事前対策を！
羽アリと言ってもシロアリ、クロアリによってもたらす被害は大きく異なりますが、どちらの羽アリも発生する条件に共通点があります。
雑草などが多く羽アリが好む湿度や環境
羽アリは以下のような場所を好む傾向があります。
- 雑草などが多く日陰になりやすい場所
- 湿気の多い場所
- 公園・森林など餌が多い場所
雑草が多い場所は、土壌部分が日陰となり、風通しが悪くなるため湿気が溜まりやすくなり、湿度が高い環境が形成されやすくなるため、雑草の処分を定期的に行う事で予防が可能です。
また、家の周囲や庭などに、エサになる廃材、段ボール、枯れ葉などをしっかり処分して、建物への侵入を予防しましょう。
蛍光灯など光に集まる
羽アリは「走光性」と呼ばれる光に向かって移動する習性があります。
敷地内に羽アリの巣がなくとも、近くの公園や湿地帯などから光を求めて明るい場所に飛んできた羽アリが室内のライトや明るい外壁をめがけて飛来し大量発生する事があります。
室内の隙間を塞いだり、遮光カーテンを設置し室内への侵入を予防しましょう。
羽アリ駆除方法
室内に大量に羽アリが発生した場合、ムエンダーを使用することで効率的に部屋中に大量発生した羽アリを全て駆除する事が可能です。
バルサンだと後始末が大変…スプレーだと散らばっていて駆除しずらいなどこれ一本で全て解決可能です。室内にいながら数回プッシュするだけで室内に大量発生した羽アリを一掃可能できます。
毒餌を使用した駆除方法
羽アリが大量発生した場合、基本的に「巣の飽和状態」を意味するため市販薬での駆除は難しいです。
それでもDIYで駆除したい場合は、シロアリ、クロアリ種類にあった毒餌を使用してみてください。
シロアリ用ベイト剤
クロアリ用ベイト剤
スプレーを巣に直接噴射したり熱湯を掛けたりなどありますが、どれも巣の奥まで到達せずしっかりとした効果は見込めないため、市販薬で駆除を試みる場合は必ず毒餌を使用してください。
羽アリの発生は早急に対処が必要
羽アリについて様々な内容をご説明しましたが、羽アリの大量発生は巣の飽和状態時に発生する現状のためシロアリ、クロアリどちらがなどではなく、被害がこれ以上悪化する前に即急にプロに依頼する事をオススメします。
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